水が憎い…

10日間、非日常に隔離されていた。

まあ入院してだけなんだけど。たぶんみんなツイッター見てたからよく分かってるよね。

外界との接触手段はスマホだけ、あとは日に数十分の面会。看護師さんたちはみんな慌ただしくて、クソ忙しそうに大変な仕事をしているのに笑顔を絶やさず事務的な会話をしてすぐに次の病室に行く。愛想のいい悪いは人によって差異があったけど、みんな笑って優しい言葉を話していた。ただすごいと思ったし、わたしのやってる仕事なんて、こういう人たちと比べるとなんてラクなのかしらとさえ思う。普段は自分の仕事に精神をめちゃくちゃにされるのにね。でもまあ世の中大変じゃない仕事なんてないのよね。

入院は本当に嫌いだ。暇だし。居住スペースはベッドなので、体力もないからいつのまにか寝てしまう。10日間ほとんど寝ていた。コアラか。看護師さんからはいつも眠そうなので心配されてしまった。まさか1年のうちに2回も入院するとは思っていなかった。前回の入院は扁桃腺周囲膿瘍という病名があったので、退院日が近づくにつれよくなっているのが自分でもよく分かった。退院した日に普通にマック食べてたし。それでも大事をとって退院後も1週間は自宅療養をした。それで許された、だって病気なんだもん。

でも今回は違う。今後扁桃炎にならないための予防で扁桃腺切除なので病気ではない。たまに保険が降りない人もいるらしい。でもわたしの場合、慢性扁桃炎という病名を先生がつけてくれたので保険がおりる。よかった。たしかにもともと体調はよくなかったが、はっきりした病名も分からないまま、たぶんこれ(扁桃腺)が原因だと思うからとりあえず取ろうか!というノリで入院してしまった。元々扁桃腺は取ろうと思っていて、来年の1月あたりに入院しますと職場にも相談をしていた。まさか半年も早く取ることになるとは思わなかった。

とにかく扁桃腺は取ってからが痛みの地獄だ。しかもこの前みたいに、抗生剤なんかを点滴しておけば数日のうちにどんどん回復していくとかではないのだ。せっかく小康状態だったのに、一気に絶不調に突き落とされた。退院するというのに喉の痛さはずっと前から変わってない。とりあえず術後8日目のいまでも痛すぎる。取って2、3日は痛み止めを飲めば食事もおやつも食べられていたのに、昨日今日と水も飲めないくらい痛い。水が沁みる。こんなに水を嫌いになることは無いと思う、後にも先にも。なんでもこの手術、術後すぐとなぜか術後7日目前後が痛みのピークらしい。あとはかさぶたが剥がれてくるときが痛痒くてムズムズしてうがいをして出血→また病院に逆戻りの人も多いらしい。仲良くなった看護師さんに教えてもらった。退院するのに体調は絶不調、痛みで眠れないし、とにかく痛いというストレスがものすごいしんどい。痛いとスマホすら見れない、横になってただ痛いのが引くのを待つしかできない。でも職場の人間はいまいち理解できないらしく、喉痛いだけでしょ?退院して次の日から出てこれるでしょ?みたいな感じなので…。人手不足もあるんでしょうね…。

でもぶっちゃけ職場復帰無理〜〜〜〜!だってお前簡単に言えばメスで傷つけたところをただ放置してある状態なんやぞ?!!?!そりゃ痛えよ!!!!モゴモゴしか話せねえし!!!!仕事は接客なので、やっぱりお客様の前に出たり電話受けるときに声を作るんですけど(接客業の人ならこの感覚わかってくれるはず)、声が作れねえ!!!!!!!たとえ事務作業をしに会社に行っても、人手が足りなくなればおのずとわたしは店に出ないといけないし電話にも出ないといけない。客だけじゃなく事務所に来た来客にも対応しないといけない。正直無理だ……。うーん、やっぱりわたしの仕事も結構大変でしたよ。ラクな仕事なんてないわね(2回目)

そんな感じでヤバそうなのは分かっていたので、入院前に先生に診断書を書いてもらって(先生も退院即仕事復帰なんて正気か?と言っていた)、退院してからも自宅療養してもいいですか?と上司に言ったところ、「実際入院してみないとどんなもんか分からないからね〜大丈夫な場合もあるじゃん」といわれその話は流されてしまった。

なんだかわたしがただ自分に甘いだけなのかな…とも思ってしまう。みんなどこかで我慢して働いているのだろうか…。やっぱりわたしはだめ人間なのか…。とシクシクしてしまった。でも父母が、ここで無理すると一生取り返しのつかないことになる。この先何十年も生活をするうえで、たった数日無理をして一生を台無しにするようなことはするな、もしどうしてもダメならお父さんが話をしに行くと言ってくれて、とても心強かった。父母とは、母のメンタルが崩壊してたり解離を起こしてるときなど折り合いが悪い時がどうしてもあるが、やはり親なのだと思った。付かず離れずの関係を保ちながらも、やはり感謝しないといけないし、わたしはなんだかんだ言いながらそんな父母が甘えている。最近はようやく父母を受け入れることができるようになった。とくに母。まあこの話はまた今度でいい。

まとまりが無い、長ったらしい愚痴を書いてしまったけど、これがわたしの今のお気持ち。とりあえず入院と手術お疲れ様でした、わたし。これからも痛みが治まるまで頑張れ、わたし。